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  • 2023/02/16
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図書館市民ギャラリー(美術)

「こちらを見つめる幼い日の自分」

自分の小さい頃の写真を持ち寄って制作を始めた最初の日、お互いの今とは全く違う顔と見違えるほど大きくなった様子に、教室内は驚きと笑いに満ちていました。現3年生が、高校2年美術の油絵の授業で描いた「幼い頃の自画像」です。
幼さと大人びた心の微妙な時期、小さな自分の写真を見つめて色を重ねている長い時間、随分自分が成長したと生徒たちは感じたと思います。授業中この写真はどこで撮ったのか、何をしていた時かなど、生徒たちの記憶の一番最初の頃の話を聞くのはとても楽しいものでした。作品を見ていると、この小さな姿を愛おしい気持ちでレンズ越しに見つめるお家の人の微笑みが見えるようです。この作品を描いた生徒たちは来月初旬に卒業式を迎えます。
校舎内に飾っておりましたが、この度こちらの見和図書館市民ギャラリーに展示させていただく運びとなりました。多くの中から二十作品を選んで展示いたします。力作がたくさんあり、選ぶのは難しいものでした。

加えて中等部「広報部」の生徒制作の学内ポスター作品も掲示いたしました。
こちらのポスターは中等部の生徒有志が自主的に制作したもので、生徒の目線から見た学内の風景とメッセージがとてもすてきだと思いました。新しい季節を迎える時期に、子供たちの成長を感じる作品をご覧いただければと思います。

茨城高等学校・中学校   美術 片口亜希子