医歯薬学部志望者のニーズに応える講座の実施

医療(医・歯・薬・看護等)は、人の生命や健康に関わるきわめて重要な職業です。高齢化社会の到来やコロナ禍は、医療が社会に果たす役割の大きさを改めて私たちに認識させています。

本校生に相当数存在する医歯薬学部への志願者への対応として、本校では長年「医歯薬外部連携講座」の活動を行ってまいりました。そして、2019年「医歯薬外部連携講座」を発展・拡充させた「医学コース」を設置しました。医療系学部への進学を希望する生徒の自己実現を支援するとともに、報恩感謝の精神にもとづき、地域医療を支え社会に貢献する医療人の育成を目指しています。

医学コースではキャリア教育の観点から、医療従事者として必要な使命感や倫理観、人間性を育成しするとともに、医療現場や医療技術に触れ、医療従事者の生の声を聞くことで、具体的な職業イメージを育てるインターンシップ体験を推進しています。また、医療系学部志望者をグループ化し、学年を越えた縦のつながりの中で、生徒たちが共通の目標を持ち、夢の実現にむけて協力しながら進んでいく環境が生まれています。医療系大学進学のためのチュートリアル(少人数)教育、面接・小論文指導などの進路対策も充実させています。

目標

医療の世界の様々な実情に触れる機会を設け、確固たる目的意識を育成する。

医療従事者に求められる、高い倫理観と豊かな人間性を醸成する。

医療系大学進学のための確かな学力を育成する。

地域との連携協力

これらの講座の開設には、茨城県医療人材課のサポートのもと、水戸市保健所、水戸市医師会、筑波大学医学部、地域の病院や企業の協力をいただいています。また、2020年2月に国立病院機構水戸医療センターと連携協定を結びました。

活動一覧

医学コース講座

「うんこで救える命がある!」
日本うんこ学会会長の石井洋介先生による講演会

「水戸医療センターでの病院見学会」
ドクターヘリの見学と救命救急医による救急医療講話

「心肺蘇生法およびAED実習」
茨城ACLS協会による救命救急実習

「紙タワーを作ろう!」
16歳の仕事塾によるチーム医療育成研修会

3年間の医学コース講座内容はこちら(PDF)


山形大学 医学部医学科 進学
(2019年度卒)
水戸市立赤塚小学校出身

医師を目指したきっかけは何ですか?

私は幼い頃から漠然と医師という仕事に憧れを持っていて特に、地域医療に興味を持ちました。きっかけは、中学1年の時に「神様のカルテ」という物語を読んだことです。長野県を舞台に地域医療を題材にした物語で、地域医療で直面している様々な状況をリアルに描いた内容でした。また、「医学コース」の中で、地域医療の拠点となっている水戸医療センターを見学したことも大きな要因になっています。そこで私は救命救急センター長から、茨城県の現状を聞きました。私が暮らしている茨城県でも「医療の地域格差」が存在しているということ。その原因としては、医師数だけでなく消防署の数などがあることを知りました。

大学ではどんな活動をしていきたいと考えていますか?

私は総合診療の医者を目指しています。地域医療に携わる医師に求められるものは、何か一つの分野に特化したものではなく、様々な状況に対応できる幅広い医学の知識です。それらを身につけたいと思っています。また、英語をしっかりと学んでいきたいです。そして英語論文をしっかりと読み、最新の医療知識を身につけていきたいと思っています。

医学コースを受講した感想を教えてください。

様々な人の意見や医療現場での話を聞いた事が良い経験でした。特に小沢眼科医院長の話を聞いたことが印象に残っています。地域医療という枠を超えて、最先端の眼科医療について聞いたり、キリバスでの活動を聞いたことはとても刺激になりました。また、手術室を実際に見学することは、普段は絶対に入れない空間のため、とても大きなインパクトを残しました。医学部受験対策としては、教科指導のほか、面接指導や志望理由書の添削をしていただいたことで、本番に自信を持って臨むことができました。

医学部受験を目指す後輩に向けてアドバイスをお願いします。

「医師になりたい!」という強い気持ちがとても大切です。その気持ちを最後まで貫き、諦めそうなときでも、幼いときから思い続けた「医師になりたい!」という気持ちで乗り越えてきました。最後に、アドバイスをひとつ。どんなことも、他人任せにせず、必ず自分で行動を起こすことが大切です。ぜひ、夢を諦めずにがんばってください。