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- 2026/08/29
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【JRC部】水郡線利用促進プロジェクト「ツアーアイデア発表会」に参加しました
8月28日(金),本校JRC部の生徒が,那珂市中央公民館で開催された「みんなで考える水郡線ツアーアイデア会議 アイデア発表会」に参加しました。
この取組は,茨城県及び茨城県水郡線利用促進会議が,観光客を中心とした新たな利用者を呼び込み,水郡線の利用促進につなげることを目的として実施しているものです。また,沿線の大学生・高校生の柔軟な発想を取り入れるとともに,若者や地域住民が水郡線の維持・活性化を「自分事」として考える契機とすることも目的とされています。
この日の発表会には本校をはじめ,水郡線沿線の大学・高校から生徒・学生が参加しました。各グループが,水郡線や沿線地域の魅力を生かしたツアーやイベントについて,それぞれの視点からアイデアを発表しました。
本校からは,JRC部の生徒たちが4つのグループに分かれて企画を提案しました。
最初に発表したのは,「常陸国ロングトレイル」と水郡線を組み合わせた班です。常陸国ロングトレイルは,登頂そのものを目的とする登山とは異なり,自分のペースで歩きながら地域の自然や文化に触れることができる点に魅力があります。この班は,水郡線を利用することで,沿線の地域をより快適に巡ってもらうことを目指しました。具体的には,駅や車両にオリジナルカードを設置し,集めたカードによって沿線店舗で割引や限定商品などの特典を受けられる仕組みや,カードに使用する写真を地元住民・学生・観光客から募集するフォトコンテストを提案しました。さらに,海外からの観光客を含む幅広い層への情報発信や,交通系ICカードを利用できる駅を増やすことによる利便性向上にも目を向けました。単に水郡線に乗ってもらうだけでなく,「歩く」「集める」「地域の店に立ち寄る」といった体験をつなげ,沿線地域全体を楽しんでもらおうとした点が特徴的な提案でした。
続いて発表したのは,「忍者体験」と水郡線を組み合わせた班です。この班は,水戸駅から忍者の衣装を身につけて水郡線に乗車し,上菅谷駅や常陸大宮駅を巡りながら,さまざまな忍者体験を楽しむツアーを考えました。車内では水郡線や忍者に関する「巻物クイズ」に挑戦し,駅では手裏剣投げや「抜き足・差し足・忍び足」のアトラクションを体験します。また,列車を忍者風に装飾したり,忍者をイメージした食事を沿線で提供したりするなど,体験だけではなく,移動や食事を含めて「忍者の世界観」を楽しめる仕掛けも提案しました。
水郡線での移動そのものを一つの物語や体験に変えていこうとする発想が印象的で,子どもから大人まで楽しめるツアーとして企画を組み立てていました。
三番目は,水郡線沿線をコスプレの撮影地として活用する「コスプレツアー班」です。この班は,水郡線沿線にはレトロな雰囲気の駅や自然豊かな景観が多く,コスプレ撮影のロケーションとして活用できるのではないかと考えました。特に印象的だったのは,企画を考えるにあたり,「衣装を持っていない」「小物をそろえるのが大変」「初心者にはハードルが高い」といった,コスプレを楽しむ人が抱える課題を丁寧に捉えていたことです。そのうえで,小物の貸し出しをはじめ,声優による車内アナウンス,動画配信者との連携,フォトコンテスト,オリジナル商品の開発など,参加しやすさと話題性の両方を意識した企画を提案しました。単に「コスプレと水郡線を組み合わせる」という発想にとどまらず,参加する人の立場に立ち,「どうすれば初めての人でも楽しめるか」という視点から企画を組み立てていたことが,この班の提案の大きな特徴でした。
最後に発表したのは,駅舎や列車そのものを活用したワークショップを考えた班です。この班は,これまで沿線でイベントを開催しても,会場まで自家用車などで訪れる人が多く,必ずしも水郡線の利用につながっていないことに着目しました。そこで,「水郡線を利用すること自体を楽しめるようにする」という発想から,乗客自身が原稿を考えて車内で放送する「アナウンス体験」,水郡線の着メロの募集,駅舎で路線図づくりなどを行う「駅舎のアトリエ化」,運転手体験,親子や学生を対象としたシールづくりなど,5つの企画を提案しました。特に「駅舎のアトリエ化」では,路線図づくりのワークショップや駅のホールをギャラリーとして活用するなど,駅を単なる乗降の場所ではなく,利用者同士が関わる新たな交流の場にしようとするアイデアが示されました。「イベントのために水郡線を使う」のではなく,「水郡線や駅そのものをイベントの舞台にする」という発想が,この班ならではの提案でした。
今回の活動では,「水郡線の利用者を増やすにはどうすればよいか」という同じ課題に対しても,ロングトレイル,忍者,コスプレ,ワークショップと,それぞれ異なる切り口から企画が生まれました。生徒たちは,単に目新しいアイデアを出すだけではなく,誰に利用してほしいのか,なぜ水郡線を使ってもらえるのか,沿線地域にどのような効果が生まれるのかを考えながら,それぞれの提案を形にしていきました。また,他校や大学生の発表を聞くことで,同じ地域課題に対してもさまざまなアプローチがあることを知る貴重な機会となりました。今回発表されたアイデアなどを踏まえ,今後さらにツアー企画が練り上げられ,10月から2月にかけて実際の水郡線ツアーが実施される予定です。
JRC部では,今後も地域社会が抱える課題について考え,地域の方々やさまざまな団体との交流を通して,自分たちにできることを実践していきます。



