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  • 2025/05/20
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【Co-Labo×ドロップファーム】クリエイティブ農業が日本を変える!

 今年度より、今まで本校で実施していたテーマ別課外授業の理念を踏襲し、新しく「Co-Labo」(コラボ)を開講いたします。「Co-Labo」は、日々の授業で培った知識を前提として、現代社会から要請される課題解決能力を育むことを目標とします。「地域協創領域」と「学問探究領域」に分類し、夏季休業中を中心に年間を通して複数回実施されます。
 5月17日(土)、株式会社ドロップ様より、代表取締役 三浦綾佳さんを講師としてお迎えし、「クリエイティブ農業が日本を変える!」というタイトルでご講演をいただきました。三浦さんは販売業や都内で広告代理店を経験したのち、未経験ながら農業の世界に飛び込んで起業をされ、スマート農業を実践する農場を立ち上げ、本校からほど近い場所で、第一線でご活躍されています。今回は、「起業」×「農業」の視点からお話を伺いました。
 アントレプレナーシップ(起業家精神)は、昨今の教育のトレンドの1つでもありますが、教員も含め、生徒たちにはなかなか身近に感じにくいトピックでもあります。未経験の世界である農業という分野で起業するに至った経緯や経営理念を、農業界が抱える現状・課題も踏まえて分かりやすくお話ししてくださいました。特に、都内の有名百貨店などで人気商品を目指す経営戦略・メディア戦略は、異業種で経験を培った三浦さんならではの視点が散りばめられており、生徒とともに教員も驚きをもって話を聞いていました。
 農業の会社であるドロップファームの業務内容についてのお話は、生徒も食い入るように聞いていました。生産、加工、販売まで行う六次産業化された会社のなかで様々な部門が設立され、運営が行われていますが、そこには三浦さんのご経験を踏まえた、女性ならではの「想い」を感じることができました。子育て世代の女性が働きやすい環境を追求し、スタッフの方々の人間性や個性と向き合い、キャリアアップができる職場の整備を目指している三浦さんの姿に、生徒たちも将来への勇気をもらっていました。

 講演終了後、一行は成沢町にあるドロップファームへ移動し、農場見学を行いました。はじめに特別にトマトの試食をさせていただき、生徒たちはその甘さと美味しさに思わず声を上げて感動していました。 続いて、トマトジュースの加工工場を見学したのち、農場へ。ドロップファームでは、医療用に開発されたアイメック®技術を応用した先進的な農法が導入されており、学校でも触れる機会があった素材を、現地で実際に使っている様子を間近で見ることができました。トマトの収穫体験も行い、生徒たちは興味深く作業に取り組んでいました。 さらに、日本で初めて導入されたミニトマト自動投入型光糖度センサーを視察。目の前で稼働する最先端の機器に、生徒たちは目を輝かせながら感嘆の声を漏らしていました。摘みたてのミニトマトをセンサーに投入する体験も行い、科学技術と農業が融合する現場に直接触れる貴重な機会となりました。
 今回の講演・農場見学では、三浦さんをはじめ、ドロップファームのスタッフの方々に多大なるご支援とご協力を賜りました。最先端の業界と現場を「生」で感じることができたことは、生徒にとって非常に貴重で有意義な時間となりました。この場を借りて、御礼申し上げます。