１１月６日に茨城県高等学校秋季将棋大会（全国新人将棋大会県予選）が水戸市民会館で行われ、男子Ａ級では石上雄一朗（高２）、女子では石上琴美（高１）が優勝を果たし、兄妹ペアで県大会を制しました。男子Ａ級準優勝の佐藤世梛（高２）と合わせて３名が、12月22日に行われる栃木県宇都宮市で行われる関東大会、および1月30日～2月1日に長崎県長崎市で行われる全国新人将棋大会に出場します。
　男子Ａ級は、石上雄と佐藤が決勝に進み、２年連続の同校決勝対決が実現しました。難解ながら佐藤が優勢に進めましたが、不利な形勢から石上雄が驚異の粘りを続け、最後に佐藤玉に頓死を喰らわせて大逆転劇を演じました。200手を超える大熱戦でした。
女子は石上琴美が全勝で優勝を決め、夏の総文祭に続く全国出場を決めました。Ｂ級では、安田翼（高２）が４勝１敗で３位入賞を果たしました。

　１１月１０日には、茨城県のアマチュアナンバーワンを決める朝日アマ名人戦茨城県大会が桜川市羽黒農村環境改善センターで行われ、佐藤世梛が優勝しました。朝日アマ名人戦は大人が出場する一般大会で、高校生の優勝は、2015・2016年に高１・２で連覇した天野倉優臣（本校ＯＢ）以来の快挙です。佐藤は決勝で、今年２回全国準優勝を果たしている大本命の優勝候補を破っての優勝でした。佐藤は、12月15日に行われる北関東ブロック大会に、茨城県代表として出場します。

　佐藤世梛は夏から秋にかけて、様々な大会で活躍しました。8月20日～21日に福岡県福岡市で行われた全国高校竜王戦に茨城県代表として出場した佐藤は、予選を勝ち進み、２日目の決勝トーナメントに出場しました。トーナメント初戦で、この大会で準優勝した大分代表の選手と当たり、惜しくも敗退しましたが、全国５位に輝いた全国総文祭大会に続けて決勝トーナメントに進み、その実力を示しました。

　10月12日に、茨城県青少年会館で行われた茨城県高等学校総合文化祭大会では、Ａ級で佐藤世梛が優勝（５戦全勝）、石上雄一朗（４勝１敗）が準優勝でした。スイス式リーグ戦でしたが、佐藤と石上の直接対決で佐藤が勝利して、優勝を確定しました。またＢ級で安田翼が準優勝（４勝１敗）、Ｄ級で佐川恵太が優勝（５戦全勝）と、本校将棋部員から入賞者が多数出ました。