医学コースの活動

2020医学コース実績9

2021.02.27

中学3年生・高校1年生・高校2年生「国境なき医師団の仕事とは」

講師:国境なき医師団 外科医 塩澤 幹雄 先生

今回は、新型コロナウィルスの影響でZOOMを使ってオンラインでの実施となりました。塩澤先生は、これまでに、国境なき医師団として、国内では噴火中の三宅島や原発事故後の福島で医療活動を行い、海外ではパキスタン、フィリピン、イエメンなどに派遣され医療活動を行ってきました。オンライン講演会では、これらの医療活動について説明していただくと同時に生徒からの質問にも1つ1つ丁寧に対応していただきました。

参加した生徒の感想
  • 私は以前から国境なき医師団についてとても興味を持っていたので、今回の講演はとても心に残りました。特に私の中で印象的だった部分は、最新の医療が最善の治療ではないということ。医師や科学者の方々は常に最新の情報を駆使し、手術や開発を行なって患者さんの命を救っています。しかし、最新の治療法がいつも患者さんにとって一番良い方法とは限らないということを塩澤先生の話を聞いて思いました。その人に合った治療法があり、その人自身の思いがあり、それを考えた医療をしていく。こんな素敵な事ができる医師になりたいと改めて感じました。素晴らしい講演をしてくださり、本当にありがとうございました
  • 良い医療従事者になるには、勉強だけでなく人間性が必要だということがよく分かった。人間性は経験から育まれるもので、その中でも医療従事者は患者さんと対等な立場でのコミュニケーション能力が重要だということを学んだ。
  • 命の危機にある人々の為、無償で提供するような『国境なき医師団』の活動は民間人の援助により成り立っている。私は『国境なき医師団』のことをこのオンライン授業で初めて知り、たくさんの人々がボランティア、支援をしていることが初めてわかった。そして、自分の無知さが改めて実感した。海外ではたくさんの人が様々な人が苦しんでいて、それを支えている人がいる、それを知ったうえで自分ができることを探していきたいと思った。
  • 「国境なき医師団」について、今まであまり考えたことがなかったと気づきました。漠然と、医師がどこか別の国や地域で医療活動を行っているとしか分かっていませんでした。今回この講演を聴いて、「国境なき医師団」は独立し、様々な知識を持った人たちが集まっている団体なのだなとわかりました。また、例えば地雷でけがをした人の治療をするには自分がその危険な地域に行かなければならないし、場合によっては大変な状況になることもあり得る中、人を助ける行動ができるのは、すごいと思いました。これから、もし私が医師になった時の選択肢が増えたと思います。地域医療に貢献したり、研究の方に進んだり、「国境なき医師団」のように世界で活躍したり、色々な可能性があるなと思いました。そして、勉強も、「人間性」も、頑張っていこうと思いました。